|
|
|
初めて母のキモノ箪笥を開いた時、思っていたよりもたくさんあることに、少し驚いた。母の話では「着物といってもお茶会の時などに何回か着た程度」ということだったし、「着物なんて、買っても着ないわよ」なんて言っていたから。中には反物のまま置いてあったり、お茶会というには普段着な感じのものもあったので、どうしたのかと思って訊ねてみたら、実は昔和裁を習っていたことがあって、それらは練習用に母が自分で縫ったものだった。なのに「もう忘れちゃったよ」なんてそっけなく言われてしまって、私の分も!と一瞬心が踊ったのに残念。 |
|
|
|